ご苦労様とお疲れ様。

 最近は、目上の人に対して、ご苦労様ではなくお疲れ様と言わなければならないとか。そして、その根拠は、何でも時代劇などで、殿様が家臣に対して使っていたからだと聞きました。
 しかし、同じテレビや映画などの映像作品中では、いくつか反例があります。ヤクザ映画を見ていると、出所してくる組の幹部に対して、下っ端達が、「おつとめご苦労様でした。」、と、言っています。「おつとめお疲れ様でした。」では無いのです。一般社会より遥かに序列が厳しい筋の方々はお疲れ様でしたとは言わないのです。考えてみれば、軍隊や警察など、序列の厳しい組織が出てくるドラマや映画などで、お疲れ様でしたと上官などに言っているのは、筆者は、聞いた記憶がないのです。
 一体、どちらが正しいのでしょうか?。ちなみに、昔より、時代考証をしっかりやるようになった最近の時代劇などでは、殿様はご苦労などとは言わずに、「大義であった。」と言っていますが・・・。